「西南学院大学の世界史って、どんな問題が出るの?」
「世界史がどうしても苦手で、対策のコツを知りたい…」
このようにお悩みでしょうか?
本記事では、10年分の過去問を研究した筆者が西南学院大学の世界史について徹底解説しています。
試験時間や難易度などの基本事項はもちろん、おすすめの解法や便利な参考書も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ぜひ参考にしてください!
また、西南学院大学の世界史の勉強方法を学びたい方は以下の動画を参考に勉強してください。
西南学院大学・世界史の概要
まずは西南学院大学の世界史の試験時間、大問数、難易度を紹介します。
試験時間 | 70分 |
大問数 | 4つ |
難易度 | 標準レベル |
出題範囲 | 時代:古代から現代まで幅広い 地域:欧米2題、アジア2題 |
学部・日程ごとの違い
受験学部や日程による違いはあまりありません。
基本的には全学部同じ傾向・難易度の問題です。A日程もF日程も基本的には傾向・難易度の差がないため、両日程も同じ対策で問題ありません。
試験時間と理想の時間配分
西南学院大学の世界史は70分で4題。理想の時間配分は以下の通りです。
大問1 | 選択問題 | 15分 |
大問2 | 選択問題 | 15分 |
大問3 | 記述問題 | 15分 |
大問4 | 記述問題 | 15分 |
見直し | ー | 10分 |
西南学院大学の世界史では大問ごとに長めの問題文があり、その中の空欄を埋めたり、下線部に関する質問に答えたりする形式です。
時間にはかなり余裕があるため、30分ほど残して解き終えてしまう生徒も多いです。
しかし、ケアレスミスには要注意です。問題文をゆっくり読んでも70分で十分に解き終えられるので、できるだけ丁寧に問題文を読みましょう。重要な部分・紛らわしい部分には必ず線を引くクセをつけておくのがおすすめです。
西南学院大学・世界史の出題傾向と形式
「もっと具体的に傾向と対策を知りたい!」
という方に向けて、出題傾向と出題形式をまとめました。
出題傾向
大問が4つありますが、そのうちアジア2題、欧米2題という構成になっていることがほとんどです。
時代に関しても、古代~近現代までバランスよく問われています。
さらに、政治史、外交史だけでなく経済史や文化史などのテーマで大問1つが構成されていることもあるので注意が必要です。
出題形式
西南学院大学の出題形式はかなりシンプルで、選択式問題と記述式問題に分かれます。それぞれについて詳しく説明していきます。
選択式
- 空欄補充問題
- 下線部に関する問題
大問1、大問2で出題される形式で、4つの選択肢の中から答えを選びます。
毎年1問は正確な年号を問われる問題が出題されるのも特徴です。
あまり頭で考えることなくスラスラと回答できてしまいますが、ケアレスミスをしないよう注意しましょう。
記述式
- 空欄補充問題
- 下線部に関する問題
大問3、大問4で出題される形式で、問題の解答を解答用紙に記入します。
基本事項を問われることが多いですが、正確に記述することが求められるため、必ず対策をしておきましょう。
西南学院大学・世界史の難易度
「私立入試の世界史って難しそう…」というイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか?
しかし、西南学院大学の世界史は教科書の太字レベルのような基本事項に関して尋ねる問題が多く、基礎を徹底していれば十分に合格点をとることが可能です。
ただし、毎年数問だけかなりレベルの高い問題が出題されるため満点をとることは難しいです。このような問題は「捨て問」と割り切り、他の部分を完璧に解答できるようにしておきましょう。
また、大問3、大問4は記述問題のため、「4択の中からそれっぽい解答を選ぶ」ということができません。また、「壬辰・丁酉倭乱」(2022年度A日程2/7)や、「新疆」(2019年商・国際文化2/7)など、普段は使わない難しい漢字に関する問いも出題されます。そのため、共通テストより少し難しく感じる受験生が多い印象です。
「解答すべき内容はわかるのに、漢字がわからなくて結局空白になってしまった…」ということにならないよう、しっかりと記述の練習もしておきましょう。
西南学院大学・世界史の合格点
選択科目は得点調整が入っているので、科目ごとの正確な合格最低点は公表されていません。
しかし、毎年教えている感覚上、全科目平均で7.5割をとれていると安心です。西南学院大学は平均8割が必要と言う方もいますが、個人的にはそこまでいらないと考えています。
では、世界史ではどの程度点数をとればよいのでしょうか。本章では目安となる点数を説明します。
目標にすべき点数
西南学院大学の合格ラインは、3科目の平均が7.5割前後です。そのため、世界史の目標点は70~75点に設定しておきたいところです。
もちろん世界史が得意な方は、85~90点を目指してもよいでしょう。西南学院大学の世界史は満点をとることは難しいですが、基礎を徹底していればじゅうぶん9割は狙えます。
最低でもとりたい点数
「世界史が苦手でなかなか点数が伸びない…」という方は、65~70点を目標にしましょう。
この点数さえとれれば、他の科目でカバーできるはずです。
西南学院大学・世界史で高得点をとる勉強法
「問題の傾向は何となくわかったけど、具体的に何から始めたらよいかわからない」という方も多いでしょう。そこで、西南学院大学の世界史試験で高得点をとるためのポイントや、おすすめの参考書を紹介します。
時代・地域をまんべんなく対策する
これまで説明した通り、西南学院大学の世界史は時代・地域に偏りなく幅広く出題されます。
とはいえ、大問ごとにテーマが設定されているため、一度の試験で出題される時代・地域のバリエーションは共通テストと比べると少ないです。
そのため、「古代史に興味があるから」「中国史が好きだから」のような理由で、特定の時代や地域のみ勉強している受験生は要注意です。
自分の得意な時代・地域が運良く出題されれば良いですが、場合によっては得意分野が全く出題されない可能性も考えられます。
たとえ苦手な分野だとしても、最低限教科書の太字部分だけは完璧にしておきましょう。
近現代史を早めに対策をしておく
西南学院大学の世界史では、古代から近現代までまんべんなく出題されます。
しかし近現代史は受験の直前に学習する学校が多いため、ほとんどの現役生はあまり知識が定着していない状態で受験本番を迎えることになります。
近現代史が出題された場合、点数の4分の1を失うことになるので、きちんと対策をしている一部の現役生や浪人生と大きな差をつけられてしまいます。
そのため、近現代史は学校で習うよりも前に個人で先取り学習しておくことをおすすめしています。
記述の練習をする
西南学院大学の世界史の大問3、大問4は記述問題です。
「世界史はカタカナばかりだから、記述対策はあまりしなくていいや!」と考えている受験生は要注意です。
実際の過去問では、「壬辰・丁酉倭乱」(2022年度A日程2/7)や、「新疆」(2019年商・国際文化2/7)など、日常生活では使わないような難しい漢字に関する問いも出題されています。
「解答すべき内容はわかるのに、漢字がわからなくて結局空白になってしまった…」ということにならないよう、しっかりと記述の練習もしておきましょう。
最低限、教科書の太字レベルの内容は、漢字で書けるようにしておくことが望ましいです。
文化史を疎かにしない
西南学院大学の世界史では、政治史、経済史、地域史だけでなく、文化史もかなりの確率で出題されます。
実際に2021年のA日程(2/4)の試験では、大問1つ丸ごと「イスラーム文化」に関する問題でした。
文化史を疎かにしておくと、最悪の場合4分の1の点数を失うことになってしまいます。
文化史だからといって軽視せず、一問一答の参考書を活用してきちんと対策をしておきましょう。また建築や美術などを暗記する際は、資料集を活用すると記憶に残りやすいです。
歴史の流れを理解しておく
西南学院大学の世界史では、毎年正確な年号を問われる問題が出題されます。
だからといって、あらゆる出来事を年代と結びつけて覚える必要はありません。もちろん年号を全て覚えておくに越したことはないですが、それには相当な労力がかかってしまいます。
大きな出来事の年号を覚えておき、その前後の順番さえ把握していれば解答できる問題も多いので、出来事の順序を意識しておきましょう。
特に、フランス革命や第二次世界大戦後など、短い期間で多くの出来事が起きている時代や地域に関しては、順番を問われることが多いので要注意です。
過去問を時間をかけて丁寧に解く
西南学院大学の世界史では大問ごとに長文が1つ掲載されています。過去問を解く際に、長文全体を読まずに空欄の前後や下線部だけを読むような解き方は非常にもったいないです。
なぜならこの長文は、同じ時代や地域の出来事がとてもわかりやすくまとまっているとても良い参考書だからです。問題文全体を通して丁寧に読むことで、断片的な知識が整理され、かなり勉強になります。
また、文章をきちんと読むことで、ケアレスミスを防ぐことにもつながります。
過去問を取り組む際は、時間配分を気にしつつも文章を丁寧に読む習慣をつけておきましょう。
まとめ
西南学院大学の世界史試験について、傾向と対策を解説しました。
西南学院大学の世界史は満点をとることは難しいですが、基本事項さえ押さえておけば合格ラインを達成できるでしょう。
本記事を参考に、ぜひ過去問にもチャレンジしてみてくださいね。
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