「西南学院大学が気になるけど、どんな問題が出るかわからない…」
「日本史がどうしても苦手で、暗記のコツを知りたい…」
このようにお悩みでしょうか?
本記事では、10年分の過去問を実際に解いた講師が、西南学院大学の日本史について徹底解説しています。
試験時間や難易度などの基本事項はもちろん、おすすめの解法や便利な参考書も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
また、西南学院大学の日本史の勉強方法を学びたい方は以下の動画を参考に勉強してください。
西南学院大学・日本史の概要
まずは西南学院大学の日本史の試験時間、大問数、難易度を紹介します。
試験時間 | 70分 |
---|---|
大問数 | 4題 |
難易度 | 標準レベル |
学部・日程ごとの違い
学部
日本史は、基本的には全学部同じ傾向・難易度の問題です。
しかし、学部によって頻繁に出題されるテーマ史だけは変わります。
後に紹介しますが、外国学部は外交史、経済学部は経済史が出題されやすいという傾向があります。
A日程・F日程
A日程もF日程も基本的には傾向・難易度の差がないため、全く同じ対策をして大丈夫です。
試験時間と理想の時間配分
西南学院大学の日本史は70分で4題。理想の時間配分は以下の通りです。
大問1 | 旧石器〜平安時代 | 15分〜20分 |
大問2 | 奈良時代〜室町時代 | 15分〜20分 |
大問3 | 安土桃山〜江戸時代 | 15分〜20分 |
大問4 | 明治時代〜昭和時代 | 15分〜20分 |
見直し | – | 10分 |
時間にはかなり余裕があるため、早く解き終えてしまう生徒も多いです。
しかし、ケアレスミスには要注意です。重要な部分・紛らわしい部分には必ず線を引き、ミス0を目指しましょう。
西南学院大学・日本史の難易度
全体の難易度
語彙のレベルが少し高く、共通テストと比較するとやや難しいです。
しかし語彙のレベルが高いだけで、紛らわしい問題は少ないので一問一答の基本的な部分を暗記さえしていれば、点数は取りやすいです。
一問一答参考書の「☆2~3レベル」(基礎~応用レベル)の単語まで覚えておくと安心でしょう。
特に難易度が高い問題
近現代
近現代の問題はまれに難しい問題が出題されます。
一問一答参考書の問題文でしか見ることのない問題を尋ねられることがあります。現役生は時間的に対策するのは難しいので落としても問題ありません。
史料問題
2022年の入試では、F日程で史料問題が出題されました。
他の大学の日本史で史料問題を対策していれば、そこまで難しくはありません。西南学院大学が第一志望の受験生の場合、史料問題に時間をかけて対策する必要はないでしょう。
西南学院大学・日本史の合格点
得点調整が入っているので、正確な合格最低点は公表されていません。
しかし、毎年教えている感覚上、全科目平均で7.5割をとれていると安心です。西南学院大学は平均8割が必要と言う方もいますが、個人的にはそこまでいらないと考えています。
では、日本史ではどの程度点数をとればよいのでしょうか。本章では目安となる点数を説明します。
目標にすべき点数
目標点は70点〜75点です。
標準的な難易度の際は、75点とれると安心です。年度によっては難しい年もあるので、その場合は70点が目安となります。
問題の難易度は、自分の持っている「一問一答問題集」と照らし合わせて判断して下さい。
最低でもとりたい点数
「日本史が苦手でなかなか点数が伸びない…」という方は、65点を目標にしましょう。
この点数さえとれれば、他の科目でカバーできるはずです。
西南学院大学・日本史の出題傾向
西南大学の日本史は一問一答と正誤問題で8割〜9割を占めています。正誤問題も「一問一答参考書」の知識で解ける問題が多いため、参考書を何周もしておくことが理想です。
また、一部の時代に絞って出題されるわけではないので、全時代を幅広く覚えなければいけないというのも特徴の一つです。
よくでる問題
- 一問一答
- 正誤問題
- 時代の並べ替え問題
まれに出題される問題
- 史料問題
- 写真問題
各問題について、詳しく解説します。
一問一答
最頻出問題の一問一答。
- 漢字での書き取り式
- 選択肢式
解答方法は以上の2種類がありますが、基本的には一問一答参考書の☆2~3レベル(基礎~応用レベル)を覚えておけば対応できます。
ただし、まれに近現代の難しい問題が連続することがあります。近現代だけは、時間があれば☆1レベル(発展レベル)まで覚えると良いかもしれません。
正誤問題
『正誤問題』は、以下の3種類です。
- 正しい選択肢を選ぶ問題
- 間違った選択肢を選ぶ問題
- 正誤の組み合わせ問題
共通テストや他の大学と比べると、識別する箇所がわかりやすく作られているため解きやすいです。
しかし、「正しい選択を選ぶ問題」と、「間違った問題を選ぶ問題」が混同しているため、きちんと問題を読んでいなく間違うケースが多いです。ミスを防ぐため、問題文に線を引きながら解く習慣をつけておきましょう。
正誤の組み合わせ問題の場合も、なんとなく選択肢を選ぶのではなく、「正しい文章/間違っている文章」に線を引いて正確に判断しましょう。
時代の並べ替え問題
『時代の並べ替え問題』は、出来事の順番に単語を並べ替える問題です。
時代の流れを抑えておくことも大切ですが、一問一答を暗記するときに、覚えている単語がどの時代なのかを常に意識しておくことが重要です。
史料問題
『史料問題』は史料の一部に言葉を入れる問題です。直近では、2022年のF日程で出題されました。
対策していれば難しいわけではないですが、時間に余裕がなければ対策しなくても問題ない
です。もし対策したい場合は、教科書に書いてある史料の太字部分を覚えておきましょう。
西南学院大学・日本史の頻出問題
西南学院大学の入試難易度は年度によっても様々ですが、「頻繁に出題される問題」があります。過去問を何年分も解く余裕がない方は、以下のテーマだけでも完璧にしておきましょう。
時代
安土桃山時代〜江戸時代の問題が頻出です。
先ほど紹介した通り西南学院大学の日本史は全時代から幅広く出題されますが、この2時代は10年間の間で必ず出題されています。
受験間際で全ての時代を抑えられないのであれば、安土桃山〜江戸時代を優先的に覚えていくと良いでしょう。
テーマ史
西南学院大学の日本史試験の特徴として、「外国語学部→外交史」「経済学部→経済史」のように、学部ごとにテーマ史が異なってくることが挙げられます。
ここで注意しなければいけないことは、自分が受ける学部以外のテーマ史も対策する必要があるということです。
西南学院大学は同じ日程で同じテストを受けることになるため、
2023年の場合
2月6日(月) 外国語学部、国際文化学部、神学部 →外交史・宗教史
2月8日(水) 商学部、経済学部、法学部 →商業史・経済史・法制史
以上のように、同じ日程の他の学部の対策をしなければいけないので注意しましょう。
まとめ
今回は、西南学院大学日本史試験のよく出る問題と解答方法の紹介をしました。
西南の日本史はかなり一問一答の重要度が高いので、ある程度流れを抑えた後は一問一答参考書を何周することが理想です。
本記事で紹介した解き方のポイントを参考に、ぜひ過去問にチャレンジしてみてくださいね。
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