「西南学院大学の英語をどのように対策すればよいかわからない…」
「英語がどうしても苦手で、解き方のコツを知りたい…」
このようにお悩みでしょうか?
本記事では、10年分の過去問を実際に解いた講師が、西南学院大学の英語について徹底解説しています。
試験時間や難易度などの基本事項はもちろん、おすすめの解法や便利な参考書も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
また、西南学院大学の英語の勉強方法を学びたい方は以下の動画を参考に勉強してください。
西南学院大学・英語の概要
まずは西南学院大学(2023年)の英語の試験時間、大問数、難易度を紹介します。
試験時間 | 70分 |
---|---|
大問数 | 4題(年度によって変化) |
難易度 | 共通テストよりやや易 |
年度別の傾向
西南学院大学の英語の試験は、問題の傾向が変わりやすいです。まず、4年分の入試傾向について紹介します。
2023年度
大問 | 内容 | 配点 | 理想時間 |
1 | 長文読解問題(空所補充) | 36点 | 20分 |
2 | 文法問題(並び替え) | 10点 | 10分 |
3 | 文法問題(正誤) | 18点 | 10分 |
4 | 長文読解問題 | 36点 | 30分 |
2022年度
大問 | 内容 | 配点 | 理想時間 |
1 | 長文読解問題(空所補充) | 36点 | 20分 |
2 | 文法問題(正誤) | 10点 | 10分 |
3 | 文法問題(並び替え) | 18点 | 10分 |
4 | 長文読解問題 | 36点 | 30分 |
2021年度
大問 | 内容 | 配点 | 理想時間 |
1 | 長文読解問題(空所補充) | 28点 | 20分 |
2 | 文法問題(正誤) | 18点 | 10分 |
3 | 文法問題(並び替え) | 18点 | 10分 |
4 | 長文読解問題 | 36点 | 30分 |
2020年度
大問 | 内容 | 配点 | 理想時間 |
1 | 長文読解問題(空所補充) | 28点 | 20分 |
2 | 長文読解問題 | 18点 | 10分 |
3 | 文法問題(四択) | 18点 | 10分 |
4 | 文法問題(正誤) | 36点 | 30分 |
5 | 文法問題(並び替え) | 12点 | 8分 |
6 | 会話文問題 | 15点 | 7分 |
直近の変更点
次に、3年分の直近の変更点について紹介します。
2023年度
・配点の変更
・正誤問題の出題形式変更
・長文読解問題の出題形式変更
並び替え問題 | 2022年 18点(配点)→ 2023年 10点(配点) |
正誤問題 | 2022年 英語長文の中での回答 10点(配点)→ 2023年 一文ずつの回答 18点(配点) |
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長文読解問題 | 2022年 要約文問題→2023年 本文合致問題 |
2022年度
・配点の変更
・正誤問題の出題形式変更
空所補充問題 | 2021年 28点(配点)→ 2022年 36点(配点) |
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正誤問題 | 2021年 一文ずつの回答 18点(配点)→ 2022年 英語長文の中での回答 10点(配点) |
2021年度
・長文読解問題の出題形式変更
・文法問題(四択)の出題がカット
・会話文問題の出題がカット
長文読解問題 | 2020年 内容一致問題→2021年 要約文問題 |
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文法問題 | 2020年 文法問題(四択)→2021年 なし |
会話文問題 | 2020年 会話文問題→2021年 なし |
このように過去3年間でもかなり問題の傾向が変わるので、近年の対策をした後は、昔の西南学院大学の問題対策をしておくのがおすすめです。
学部・日程によっての傾向・難易度の差
学部
基本的には全学部同じ傾向・難易度の問題です。
しかし、外国語学部は英語の配点が150点で、他の科目より配点が高いです。(他学部は100点)外国語学部志望の方は、特に英語対策に力を入れましょう。
A日程・F日程
A日程もF日程も基本的には傾向・難易度の差がないため、両日程も同じ対策で問題ありません。
西南学院大学・英語の試験時間と理想の時間配分
西南学院大学の英語は70分で4題です。しかし、年度ごとに傾向が変わりやすいため、毎年同じ時間配分で全てを解ききることは難しいです。
空所補充と長文読解は過去10年間一度も変わっていないため、この2問は以下の時間内に解けるようにしましょう。
空所補充問題 | 15分〜20分 |
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長文読解問題 | 25分〜30分 |
例えば、2023年度の理想的時間配分は、以下の通りです。
大問1 | 空所補充問題 | 15分〜20分 |
大問2 | 並び替え問題 | 10分 |
大問3 | 正誤問題 | 10分 |
大問4 | 長文読解問題 | 25分〜30分 |
あくまでも目安なので、過去問を解いていく中で自分なりの時間配分を見つけていきましょう。
西南学院大学・英語の難易度
年度によって問題傾向が変わることは紹介しましたが、難易度はどの程度なのか疑問に思った方もいるかもしれません。本章では西南学院大学英語試験の難易度と、特に難しい問題を紹介します。
全体の難易度
西南学院大学の英語試験は、共通テストよりやや易しいです。
長文問題のレベルも標準的(共通テストレベル)で、かつ共通テストと比べて圧倒的に時間の余裕があります。そのため、共通テストよりやや易しいと感じる方が多いでしょう。
しかし文法に関しては、正誤問題や並び替え問題など様々な形式で出題されるため、文法事項はきちんと暗記しておくことが重要です。
特に難易度が高い問題
会話問題が特に難しいです。会話文の空所に適切な単語を入れる形式で、正しいスペルや難しい派生語の知識を要求されるため難易度が高い問題です。
しかし、2020年以降問題がこの問題は出題されていないので、対策は後回しで構いません。
西南学院大学・英語の合格点
得点調整が入っているので、正確な合格最低点は公表されていません。
しかし、毎年教えている感覚上、合格している学生は全科目平均で7.5割をとっています。たまに西南学院大学の合格ラインは、全科目平均8割だと言う方もいますが、弊塾ではそこまでいらないと考えています。
では、西南学院大学の英語試験ではどのくらいの点数を目指せばよいのか解説していきます。
目標にしたい点数
目標点は75点です。
先ほども紹介した通り、全科目平均7.5割が合格ラインのため、英語でも75点をとれると安心です。
最低でもとりたい点数
「英語が苦手でなかなか点数が伸びない…」という方は、65点を目標にしましょう。
この点数さえとれれば、他の科目でカバーできるはずです。
西南学院大学・英語の出題傾向と解き方のコツ
西南学院大学の英語は、文法・語彙問題が非常に多いです。問題の半分が文法・語彙問題と言っても過言ではありません。語法やイディオムの暗記の徹底に努めましょう。
【最新の問題傾向】
- 長文読解
- 空所補充
- 正誤問題
- 整序問題
【過去の問題傾向】
- 文法問題
- 会話文問題
順番に解説していきます。
長文読解
長文読解の出題形式は、本文合致・同意表現・内容一致の3つになります。
本文合致
段落ごとに一つの選択肢が対応している傾向にあります。一段落読む毎に要約文を見て、読んだ段落と合っているかどうかを吟味しましょう。
もし、内容的に合っているかどうか判別がつきにくい場合は、無理に選択せず一度スキップし、最後にもう一度解きなおしましょう。
同意表現
同意表現の問題は、まず文脈に沿った答えを選ぶということを気をつけてください。
これは一見当たり前のように思えますが、単語帳の意味と一緒だからといってすぐに回答する受験生が多いです。自分が選んだ選択肢を文章に入れてみて、内容が通るか確認しましょう。
また、選択肢の中に指示語が入っているときは要チェックです。
言い換え表現に指示語がある場合は、必ず指示語の内容を明らかにしましょう。指示語の内容と同じ選択肢を選べば正解できる問題は多いです。
内容一致
内容一致問題は、細かい部分まで聞いてくることが多いです。しかし、文章の順番通りに問題が出題されている傾向にあるので、要約文と同様に一段落毎に選択肢を吟味しましょう。
空所補充
再頻出である空所補充問題は、以下の3種類で構成されています。
- 単純暗記問題(動詞の語法、イディオムなど)
- 品詞問題
- 文脈に沿った単語挿入問題
単純暗記問題
動詞の語法やイディオムなど文法の知識が問われている問題です。文法問題集を一冊完璧にしあげることによって対策できます。
品詞問題
空欄の部分に形容詞・副詞のどちらを入れるのが正しいかが問われている問題です。
空欄の部分が名詞に修飾している場合は形容詞、 名詞以外を修飾していれば副詞です。品詞の判断が難しい単語もあるため、対策をしておきましょう。
文脈に沿った単語挿入問題
この問題は、「なんとなく文脈にあってるから」とよく考えずに回答している受験生が多いです。しかし、フィーリングで解くやり方では点数が一向にあがりません。
実は、西南学院大学の英語の空所補充問題は、「並列」「対比」「言い換え」のパターンで作られている問題がほとんどです。この3つのパターンを以下のように応用すれば、問題を簡単に解くことができるでしょう。
しかし、今までの正誤問題と解き方は変わらないです。以下の解き方を参考にしてください。
解き方の手順
1.空所がある部分の前後を確認する
2.「並列」「対比」「言い換え」の3つのどのパターンに当てはまるかを検討する
正誤問題
正誤問題は、文法の理解をきちんとしていなければ非常に難しい問題です。文法の基礎をしっかり行った後、苦手であればこの参考書を使ってみてください。
演習を積みたい場合は、2009年以降正誤問題が出題されているため西南学院大学の過去問を解くと良いでしょう。
正誤問題の解き方は以下の解き方を参考にしてください。
解き方の手順
1.下線部の前後部分にSVOCを振る
2.5つの間違いパターン(これから紹介します)に当てはめて問題を解く
正誤問題は、以下の5つの間違いパターンを把握してから解きましょう。
①Ving(現在分詞)・Vpp(過去分詞)の判断
不定詞・動名詞・分詞・進行形・受動態などさまざまなパターンが考えられるので、Ving・Vppが出てきた際はどの文法が使われているか吟味しましょう。ちなみに、10年間で分詞が一番出題されています。
②形容詞・副詞の判断
名詞に修飾しているのに副詞になっている、あるいは動詞に修飾しているのに形容詞の形になっている、という間違いのパターンです。
ex)
名詞+-ly=形容詞
形容詞+-ly=副詞
このように接尾語によって、形容詞・副詞に変わるため注意しましょう。
③仮定法
ifやwishなどの仮定法の表現が出てきた際に、後ろの文章が仮定法になっていないパターンです。仮定法の表現が出てきた際は、注意しましょう。
④時制の一致
過去完了の内容なのに、現在の表現のままになっているようなパターンです。
正誤問題で問われている時制は、現在なのか過去なのか過去完了なのかをしっかり確認しておきましょう。
⑤主語と動詞の一致
単数・複数でのsが付く・付かないの判断が問われる問題です。
正誤問題がわからないときに、すぐにsが抜けているという答えを判断する学生が多いため、注意が必要です。
最初に挙げた4つのパターン全てに当てはまらないときに、主語と動詞の一致を吟味するようにしましょう。
並べ替え問題
選択肢の問題を並べ替え、不足している一語を補う問題です。語法やイディオムさえ暗記していれば不足語を埋めることが可能です。
基本的には語法とイディオムの対策をしっかり行いましょう。
並べ替えた文章が正しいかどうかを判別するために、一度並べ替えた文章に必ずSVOCを振って文章が成り立っているか確認しましょう。
以下の2つは受験生の間違いでよくあるパターンです。自分が同じミスを犯していないか確認してください。
受験生の間違いでよくある2パターン
・前置詞や接続詞がないのに名詞が二つ続いている
・自分の知っている熟語を先に作ってしまいSVOCがバラバラ
文法問題
4択の文法問題はここ3年間は出題されていませんが、復活して出題される可能性はあるので気をつけましょう。
ただし、西南学院大学の四択の文法問題は決して難しくありません。空欄補充や並べ替え問題と同様に、文法の参考書を一冊完璧にしておくと対応可能です。
会話文問題
会話文問題もここ3年間は出題されていませんが、復活して出題される可能性はあるので気をつけましょう。
西南学院大学の会話文問題は少し特徴的で、会話文の空欄部分にスペルを当てはめる問題です。そのため、品詞の理解とスペルが書けるかどうかが肝になります。
私立志望の受験生はスペルを正確に書く練習をしていないことが多いので、難しい問題と言えるでしょう。
解き方の手順
1.空欄がある文にSVOCを振り、どの品詞を入れるべきか考える。
2.問題文に記載してある最初の1文字を参考に、スペルを記入する。
まとめ
今回は、西南学院大学の英語試験の入試傾向と大問毎の解答方法の紹介をしました。
西南学院大学の英語は単純暗記で解ける問題の配点も非常に高いです。文法やイディオムなど基礎的な部分を徹底することで合格がグンと近づくので、対策はしっかり行いましょう。
本記事で紹介した解き方のポイントを参考に、ぜひ過去問にもチャレンジしてみてくださいね。
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