福岡大学・世界史の難易度や出題傾向は?解き方のコツや参考書も紹介!

「福岡大学の世界史って、どんな問題が出るの?」 「世界史がどうしても苦手で、対策のコツを知りたい…」

このようにお悩みでしょうか?

本記事では、10年分の過去問を研究した筆者が福岡大学の世界史について徹底解説しています。

試験時間や難易度などの基本事項はもちろん、おすすめの解法や便利な参考書も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

菱田先生

ぜひ参考にしてください!

目次

福岡大学・世界史の概要

まずは福岡大学の世界史の試験時間、大問数、難易度を紹介します。

試験時間70分
問題数大問:3つ
解答個数:50個前後
難易度標準レベル
出題範囲時代:古代から現代まで幅広い
地域:全地域だが、中国が多め

学部・日程ごとの違い

受験学部や日程による難易度や傾向の大きな違いはありません

しかし、年度や日程によって論述があったり、配列問題があったりと、出題形式が異なります。できる限り多く演習をするため、自分が受験する学部・日程以外の問題も解いておきましょう。

試験時間と理想の時間配分

福岡大学の世界史は70分で3題。理想の時間配分は以下の通りです。

大問1記述・選択問題が中心
※年度によっては論述・正誤・配列あり
20分
大問2記述・選択問題が中心
※年度によっては論述・正誤・配列あり
20分
大問3記述問題が中心
※年度によっては論述・正誤・配列あり
20分
見直し10分

福岡大学の世界史では大問ごとに長めの問題文があり、その中の空欄を埋めたり、下線部に関する質問に答えたりする形式です。

時間にはかなり余裕があるため、10分以上残して解き終えてしまう生徒も多いです。

しかし、年度によっては30字程度の論述が出題されるため、時間をかけすぎないように注意しましょう。

また、ケアレスミスにも気を付けてください。問題文をゆっくり読んでも70分で十分に解き終えられるので、できるだけ丁寧に問題文を読みましょう。重要な部分・紛らわしい部分には必ず線を引くクセをつけておくのがおすすめです。

福岡大学・世界史の出題傾向と形式

「もっと具体的に傾向と対策を知りたい!」

という方に向けて、出題傾向と出題形式をまとめました。

出題傾向

大問が3つありますが、そのうちアジア1~2題、欧米1~2題という構成になっていることがほとんどです。時代に関しても、古代~近現代までバランスよく問われています。

「水利用の歴史」「核兵器の歴史」など、時代や地域を限定しないテーマ史が出題されることもあるため、できるだけ苦手な分野をつくらないよう勉強しておくことが望ましいです。

さらに、政治史、外交史だけでなく経済史や社会史についても出題されることがあるので注意が必要です。地理的な内容を問われる問題もあるので、地名と地図を結び付けて覚えることが必要です。

出題形式

福岡大学の出題形式は年度や日程によって様々で、選択問題と記述問題が中心です。また、年度や日程によっては論述問題、配列問題、正誤問題も出題されます。

それぞれについて詳しく説明していきます。

選択問題

  1. 正しい/誤っている単語を選ぶ問題
  2. 正しい/誤っている文章を選ぶ問題

全ての大問で出題される形式で、選択肢の中から答えを選びます。単語レベルで問われる問題もあれば、文章レベルで問われる問題もあります。

また、4択問題がほとんどですが、20以上の選択肢から当てはまるものを選ぶ問題もあるため、ケアレスミスをしないよう注意しましょう。

記述問題

ほとんどの大問で出題される形式で、問題の解答を解答用紙に記入します。

基本事項を問われることが多いですが、正確に記述することが求められるため、対策をしておきましょう。特に、漢字の多い中国史は頻出のため、注意が必要です。

正誤問題

多くの年度、日程で出題されている形式です(まれに出題がない年もあり)。

2~3の短文について正誤の組み合わせが問われる問題で、単純な選択問題とは違って正確な知識が求められます。しかし問題自体のレベルは高くないため、あまり気負わず備えておきましょう。

論述問題

基本的に毎年1問は出題される問題です(まれに出題がない年もあり)。

30字前後の記述問題なので、あまり難しい内容が問われることはありません。2022年の系統別日程では、アメリカの国務長官ジョン=ヘイの提唱した門戸開放宣言を説明させる問題でした。

とはいえ、一問一答の参考書ばかりしていると「何を書いたら良いかわからない」という事態に陥ってしまう可能性があります。1問しか出題されないため記述対策に多くの時間を割く必要はないですが、過去問でどのレベルの問題が問われるかは確認しておきましょう。

配列問題

まれに出題される形式です。

出来事の順番を問われる問題のため、正確な歴史の流れを覚えていないと正解することは難しいです。2020年の系統別日程では、「審査法の制定」「権利の章典の制定」「チャールズ2世の王政復古」の並び替え問題が出題されました。

大きな出来事の年号を覚えておき、その前後の順番さえ把握していれば解答できる問題も多いので、出来事の順序を意識しておきましょう。

特に、フランス革命や第二次世界大戦後など、短い期間で多くの出来事が起きている時代や地域に関しては、順番を問われることが多いので要注意です。

福岡大学・世界史の難易度

「私立入試の世界史って難しそう…」というイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか?

しかし、福岡大学の世界史は教科書の太字レベルのような基本事項に関して尋ねる問題が多く、基礎を徹底していれば十分に合格点をとることが可能です。

ただし、毎年出題形式が少しずつ異なっており、論述や配列問題が出題されることもあるため、満点をとることは簡単ではありません

また、共通テストにはない記述問題が多く出題されるため、注意が必要です。「壬辰・丁酉倭乱」(2022年度A日程2/7)や、「新疆」(2019年商・国際文化2/7)など、普段は使わない難しい漢字に関する問いも出題されます。そのため、共通テストより少し難しく感じる受験生が多い印象です。

「解答すべき内容はわかるのに、漢字がわからなくて結局空白になってしまった…」ということにならないよう、しっかりと記述の練習もしておきましょう。

福岡大学・世界史の合格点

選択科目は得点調整が入っているので、科目ごとの正確な合格最低点は公表されていません。また、学部や受験方式や入試日程によって合格点は異なります。

しかし、毎年教えている感覚上、受験生が合格している安定ラインは全科目平均で6.5割だと考えています。偏差値が高い学部学科(人文学部文化学科・歴史学科など)は7割弱が安定ラインです。

では、世界史ではどの程度点数をとればよいのでしょうか。本章では目安となる点数を説明します。

目標にすべき点数

福岡大学の合格ラインは、3科目の平均が6.5割前後です。しかし、世界史はそこまで難易度が高くないため、目標点は70~80点に設定しておきたいところです。

もちろん世界史が得意な方は、80点以上を目指してもよいでしょう。基礎を徹底していればじゅうぶん狙えます。

最低でもとりたい点数

「世界史が苦手でなかなか点数が伸びない…」という方は、60点を目標にしましょう。

この点数さえとれれば、他の科目でカバーできるはずです。

福岡大学・世界史で高得点をとる勉強法

「問題の傾向は何となくわかったけど、具体的に何から始めたらよいかわからない」という方も多いでしょう。そこで、福岡大学の世界史試験で高得点をとるためのポイントや、おすすめの参考書を紹介します。

時代・地域をまんべんなく対策する

これまで説明した通り、福岡大学の世界史は幅広い時代・地域について出題されます。

とはいえ、大問ごとにテーマが設定されているため、一度の試験で出題される時代・地域のバリエーションは共通テストと比べると少ないです。

そのため、「古代史に興味があるから」「中国史が好きだから」のような理由で、特定の時代や地域のみ勉強している受験生は要注意です。自分の得意な時代・地域が運良く出題されれば良いですが、場合によっては得意分野が全く出題されない可能性も考えられます。

たとえ苦手な分野だとしても、最低限教科書の太字部分だけは完璧にしておきましょう。

おすすめ参考書時代と流れで覚える! 世界史B用語』『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた 単行本

近現代史を早めに対策をしておく

福岡大学の世界史では、古代から近現代までまんべんなく出題されます。2022年の系統別日程では、冷戦について問われました。

しかし、近現代史は受験の直前に学習する学校が多いため、ほとんどの現役生はあまり知識が定着していない状態で受験本番を迎えることになります。

近現代史が出題された場合、かなりの点数を失うことになるので、きちんと対策をしている一部の現役生や浪人生と大きな差をつけられてしまいます。

そのため、近現代史は学校で習うよりも前に個人で先取り学習しておくことをおすすめしています。

記述の練習をする

福岡大学では記述問題が多く出題されます。また、漢字の多い中国史は頻出のため、「世界史はカタカナばかりだから、記述対策はあまりしなくていいや!」と考えている受験生は要注意です。

「解答すべき内容はわかるのに、漢字がわからなくて結局空白になってしまった…」ということにならないよう、しっかりと記述の練習もしておきましょう。

最低限、教科書の太字レベルの内容は、漢字で書けるようにしておくことが望ましいです。

過去問を時間をかけて丁寧に解く

福岡大学の世界史では大問ごとに長文が1つ掲載されています。過去問を解く際に、長文全体を読まずに空欄の前後や下線部だけを読むような解き方は非常にもったいないです。

なぜならこの長文は、同じ時代や地域の出来事がとてもわかりやすくまとまっているとても良い参考書だからです。問題文全体を通して丁寧に読むことで、断片的な知識が整理され、かなり勉強になります。

また、文章をきちんと読むことで、ケアレスミスを防ぐことにもつながります。

過去問を取り組む際は、時間配分を気にしつつも文章を丁寧に読む習慣をつけておきましょう。

まとめ

福岡大学の世界史の試験について、傾向と対策を解説しました。

福岡大学の世界史は年度や日程によって形式が異なるため完璧に対策することは難しいですが、基本事項さえ押さえておけば合格ラインを達成できるでしょう。

本記事を参考に、ぜひ過去問にもチャレンジしてみてくださいね。

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菱田先生

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