大学受験において、模擬試験の結果は志望校合格の可能性を測る上で、誰もが気にする指標の一つでしょう。
特に、人気の高い西南学院大学や福岡大学を目指しているけれど、模試の判定が思わしくないと、
「このまま西南・福大を第一志望としていて大丈夫なのだろうか…」
「もっと確実に合格が見込める大学に志望校を変更すべきかもしれない…」
と、不安や迷いを抱えてしまうのは無理もありません。
ですが、西南学院大学・福岡大学の合格に関しては、マーク模試の判定や偏差値が、皆さんが考えているほど正しいわけではないのです。
今回は、なぜそう言えるのか、その具体的な理由について詳しく解説していきます。

模試の判定が悪くて不安になっている受験生は、ぜひ読んでみてください!
西南学院大学・福岡大学の偏差値
まずは、西南学院大学・福岡大学の偏差値を他大学と比べて紹介します。
西南学院大学の偏差値は50~55程度です。同じレベル帯の大学群は関東では成成明学・日東駒専、関西では産近甲龍あたりになります。
福岡大学の偏差値は45~52.5程度です。同じレベル帯の大学群は関東では大東亜帝国、関西では摂神追桃あたりになります。
偏差値と全受験生の割合を比較すると、以下のようになります。
大学 | 偏差値 | 受験生のレベル |
---|---|---|
MARCH・関関同立 | 60~65 | 全受験生の上位約5%~16% |
西南学院大学・日東駒専・産近甲龍 | 52.5~55 | 全受験生の上位約27%~50% |
西南学院大学下位学部・福岡大学・大東亜帝国・摂神追桃 | 45~52.5 | 全受験生の上位約50%~70% |
西南学院大学
偏差値52〜55の幅は大きいですが、西南学院大学に合格するためには少なくとも全受験生の半分以上の学力をつける必要があるということです。
福岡大学
偏差値45〜52.5の幅は大きいですが、福岡大学に合格するためには少なくとも全受験生の上位70%以上の学力をつける必要があるということです。
西南学院大学・福岡大学と模試の判定に関係がない理由
ここまで西南学院大学・福岡大学の難易度を偏差値に基づいて解説しました。
しかし、弊塾では両大学の合格において、一般的な模試の偏差値は必ずしも重要な指標とは考えていません。
模試の偏差値は、あくまで全受験生の中での自分の位置を示すものであり、西南学院大学・福岡大学の合格可能性を直接的に表すものではないからです。
マーク模試というのは基本的には共通試験と同じ問題形式。
しかし、西南学院大学・福岡大学の入試問題は、共通試験とは大きく異なる問題形式が特徴的です。
では具体的に、英語で問題傾向の違いを比較していきます。
英語
具体的に、2024年の共通テストと西南学院大学・福岡大学の入学試験の問題を比較してみます。
共通テスト(80分) | 西南学院大学の入学試験(70分) | 福岡大学の入学試験 (70分) | |
---|---|---|---|
大問1 | 長文読解 (約500words) | 空所補充長文読解 (約500words) | 英文和訳 (約80~100words) |
大問2 | 長文読解 (約1000words) | 文法問題 (言い換え問題) | 長文読解 (約500~600words) |
大問3 | 長文読解 (約900words) | 長文読解 (約700words) | 文法問題 (4択空欄補充) |
大問4 | 長文読解 (約700words) | 文法問題 (正誤問題) | 文法問題 (発音アクセント) |
大問5 | 長文読解 (約900words) | なし | 並び替え問題 (並び替え問題) |
大問6 | 長文読解 (約2000words) | なし | なし |
共通テスト
80分で長文6題が出題されます。出題語数は合計約6000語。1分で読まなければいけない文字数は75文字です。
西南学院大学
70分で長文2題と文法問題2題が出題されます。西南学院大学は50分(文法問題を除いた解答時間の目安)の間に約1200語。1分で読まなければいけない文字数は25文字です。
福岡大学
70分で長文2題と文法問題3題が出題されます。福岡大学は40分(文法問題を除いた解答時間の目安)の間に約700語なので、1分で読まなければいけない文字数は17.5文字です。




共通テスト型の模試は、西南学院大学・福岡大学の試験と比べて、長文読解のスピードが求められる傾向にあります。
これは、共通テストが長文読解に特化した試験であるためです。
一方、西南学院大学・福岡大学の試験は、長文をじっくりと読み解く力に加え、文法などの総合的な英語力が問われる内容となっています。
このように、問題傾向が大きく異なるため、模試の結果が西南学院大学・福岡大学の合否に直結するとは言えません。
多くの予備校や学校では、模試の結果を重視する傾向がありますが、西南学院大学・福岡大学の合格においては、模試の点数よりも過去問対策が重要です。
西南学院大学・福岡大学に合格するためには、試験当日までに各大学の合格最低点を確実に取ることが目標となります。
そのためには、模試の偏差値を上げるための勉強ではなく、過去問を徹底的に分析し、西南学院大学や福岡大学の問題形式に合わせた効率的な学習が不可欠です。
西南・福大プレテストの判定は関係ある?
大手予備校が実施する西南・福大プレテストは、実際の入試問題の傾向を比較的反映しているため、他の模試に比べると判定の精度は高いと言えるでしょう。
ただし、プレテストもあくまで模試であり、実際の入試問題との難易度や出題傾向には多少の差があります。また、西南学院大学と福岡大学の両方の入試傾向を盛り込んでいるため、完全に正確とは言い切れません。
プレテストの結果と実際の入試本番までには約3ヶ月の期間があります。この期間にどれだけ努力できるかによって、逆転合格は十分に可能です。実際に、過去にはプレテストでE判定だった生徒が、最終的に志望校に合格した例もあります。
模試の結果に惑わされず、西南学院大学・福岡大学の入試傾向に合わせた対策を徹底的に行うことが重要です。
まとめ
今回は、西南学院大学・福岡大学の合格には、マーク模試の判定はあまり関係がないという点について解説しました。
共通テスト型の模試では、読解スピードが重視されたり、英文法の出題がないなど、西南学院大学・福岡大学の入試傾向とは大きく異なる点があります。
そのため、模試の結果だけをもとに合格可能性を判断するのは適切ではありません。
もちろん、高い学力があれば、どのような形式の問題にも対応できるでしょう。
しかし、逆転合格を目指すのであれば、模試の問題と西南学院大学・福岡大学の入試問題の違いを理解し、効率的に対策を進めることが重要です。
西南学院大学・福岡大学に合格するためには、両大学の過去問を徹底的に分析し、出題傾向を把握した上で、偏差値に左右されずに学習を進めるのが効果的と断言できます。
西南学院大学・福岡大学に合格するためには、福岡大学の過去問を徹底的に分析してどのようなことが問われているかを確認し、偏差値に踊らされずに勉強を進めると良いでしょう。
「西南福大専門塾」では、西南学院大学と福岡大学の過去問を徹底分析。最短合格へ導く個別カリキュラムで指導いたします。無料相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。



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